私が卵生メダカの導入はすごーく注意したほうがいい、と、誰に否定されたとしてもおすすめする理由

みなさまこんにちは。
今回は「熱帯卵生メダカの導入・水合わせ・トリートメント」をテーマにお話してみようと思います。

これは飼育者の間でも恐らく結構意見が分かれるテーマで、私みたいなのは界隈の中ではたぶん過激派?のようなもので、短時間で新しく買ってきたメダカを水槽に入れてしまうという人もたくさんいらっしゃると思います。

また、SNSなどで発信をしていても、そんなに時間をかける必要はないと思っている人もきっといらっしゃるでしょう。
そこで、私がなぜこのような考えに至ったのか、順を追ってご説明したいと思います。

理由①:そもそもの卵生メダカの気質

私がXにおいてうるさく「導入は慎重にしたほうがいい」と言っていたのを見たからかどうかは分かりませんが😅、いわゆる”プロ”を自負する方で「そんな長く水合わせする必要ないよ!」と発信をしているのを見かけたことがあります。

確かに一般的な熱帯魚ではそうかもしれません。私もグッピーやエンゼルフィッシュ、プレコなどを飼育していたアクアリウム初期の頃は15~30分くらいで買ってきた魚を水槽に入れていました。
それで特に問題はありませんでした。

ただ、卵生メダカという魚に関しては話が違うと思っています。

自分のところの環境になれれば丈夫なんです。
適当に新しい水道水で多めに水を換えても、違う水槽にいきなり放り込んでも大抵問題は起きません。
(新しい水道水に関しては、時期によっても違ったりしますが)

でも卵生メダカってほぼ間違いなく知らない土地の水に急に移動するのには良くない反応をすると見ています。
これは私だけでなくある程度知識のある方なら同意していただけるのではと思います。

年魚に関しては私はまだ経験が浅いと考えているので控えますが、アフィオセミオンも、特に難易度が難しいとされる種になるに従ってこの傾向も強くなるような気がしています。

ハネローエ、ジョーゲンシェーリ、エピセミオン、ヘルソーギetc…
これらを遠方、たとえば関東在住なら関西から購入したとか、あるいは海外からの輸入ペアを触る機会を多く持っていたことのある方は感じるのではないでしょうか。

もちろん、毎回ではないです。
日本の反対側だろうが海外だろうが、上記のような種であっても問題ない時は短い時間で導入してしまっても何も問題ないです。
しかし”起きてしまう”ときには問題が起きてしまいます。
そしてそれはほとんど目で見ても見分けがつかないと私は感じています。
水合わせを進めていって、「今回のこのペアすごい元気で問題なさそうだな」と思って、もういいかっと短めのケアで水槽にいれたところ、ある時突然魚の状態がおかしいことに気づくorすでに魚が落ちた後、なんてこと私はあります。

これから卵生メダカに触れる方々にはできるだけそのような思いはしてほしくない、との思いでいます。

もちろん、導入水合わせトリートメントだけが原因だとは言い切れませんけれどね。

理由②:ヨーロッパ依存、個人ブリード依存

一般的な熱帯魚であれば、どんなところで採取されて、どんなところから送られてきた熱帯魚であっても、はたまたどんな業者が養殖した熱帯魚であっても日本の販売店で状態を安定させてからエンドユーザーの手に渡るでしょう(例外はありますけどね)。

しかし、卵生メダカにおいてはそんなことをしてくれるショップ様自体がほとんど存在しません。
ショップで流通する卵生メダカはごく一部の品種改良された種やある程度の規模でブリードすることができた種ばかりです。
もちろんそのごく一部の種で満足できるならそれでもいいでしょう。
しかし、卵生メダカの世界ははまだ見ぬ極美美麗種が星の数ほど存在している魅惑の惑星です。そしてそれらは一般流通にはまず乗りません。

ではどうなるか。
個人の愛好家から買うのです。
ヨーロッパの個人、日本の個人。
そこに手厚いケア・サポートをしてくれるショップ店員さんは居ません。
ショップのお魚は遠くからやって来ていたとしても、その土地の水に慣らさせる作業をお店がやってくれています。
卵生メダカの場合はそれらを全て自分でやる必要があります。

たとえ上手な愛好家の仕上がった極上個体であっても、お店で買ってくる魚と比べてこの作業が抜けているので条件が違う。

元々水の急変にデリケートな魚の導入を、他人の手を借りずにやるのです。

...慎重な方がいいでしょう?

理由③:相当貴重な魚だから

日本で愛好家が累代繁殖している個体はヨーロッパものと比べて日本の水に慣れていますが、十分な数が居るかといわれるとそうとも言えません。

基本的に、失敗してもいつでも買いなおせるようなお魚じゃないんですよね、卵生メダカって。

難易度が高い種になるにつれて増やすのがとても難しくなる。少量の稚魚から自分が親に使う個体を除くと、外部に放出できる魚の数はもっと少なくなります。
自分の分を確保するだけでも精一杯なのが当たり前じゃないでしょうか。

難種でなくたって、卵生メダカでなくたってそもそも何の魚でも累代繁殖という行為自体がハードルの高いことで、エンドラーズであってもコリドラスであってもアピストであってもベタであっても、これは大変なことなんですよね。

さらに飼育者にも流行りというものがあって、ある時は愛好会でもよく見かけるよね、という種でも数年経ったら全く見かけなくなるなんてことはざらに起きます。

失敗が利かないことを念頭に置いておく必要があります。
2度と手に入らなくてもそれはそれでいいや~、ということなら何も言いませんが、お気にの種・ロカリティを失ってしまって、今でも昔持っていた美麗種を探し求めている人も中にはいらっしゃるのです😅

気に入った種なのであれば慎重に扱ったほうがよいと思いませんか?

この素晴らしいメダカを1ヶ月、1週間の思い出にはしたくないはずです。

まとめ:とはいえ飼育者の自由ではありますが

私がどの媒体で言っていることも絶対ではありません。
それぞれ飼育者の自由ですし、考え方も違っていいし、幅もあっていいと思います。

ですのでこれはあくまで”おすすめ”です。

少なくとも私はほんの少し、ほんの少しの慎重さや配慮、我慢を欠いたことで悲しい思いをしたことがあります。
そしてそれはある日突然やって来ます。
...今でも起こり得ると思っています。

できればこのような思いはしてほしくないんですよね。

憧れのお魚ですから、すぐに水槽に入れてその姿を眺めたい気持ちはよく分かります。
ですが失った時の喪失感って、大きかったなぁ・・・

今でこそある程度「そういうもの」だと割り切りもついていますが、アフィオセミオンを初めて画像検索で見つけて、

「なんだこれは!」

と衝撃を受け、アフィオセミオンという魚についてどんどんインターネットで調べていって、次から次へと衝撃的な画像を見つけて。


卵生メダカを取り扱っているお店がほとんどないこと、そして当時通っていた学校の一つとなりの駅に関東では数少ない卵生メダカが定期的に在庫するお店があるということ(釣り堀・・・😅)

歩いて買いに行きましたよ。学校帰りに。
電車賃ケチって😁

ブアラナムとか、オーストラレとか、あと何買ったかな、エレガンス・グループの何かとか、恐らく愛好会のオークションかなにかの売れ残りだったようなメダカが並んでいて本当にワクワクしました。

でも上手くいかなかったんですよね。
何が原因だったか分からないまま長く飼えずに数ペアだめにして、一旦卵生メダカからは離れました。
私が本格的に卵生メダカを始めたのは数年前でわりと最近ですが、それよりもそこそこ前の話です。

まぁもちろんこれも導入だけが理由だったかは分かりませんけど、導入が卵生メダカの失敗の代表的なものであるのは事実としてあると思います。

よくあるつまづきポイントを乗り越えるお手伝いができたら。そして楽しく卵生メダカが飼えるようになって、この世界に長く定着してほしい。


というところで、今回は終わりにしようと思います。
ばいばい👋

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